K/BBとは?ピッチャーの制球力の高さがわかる!【野球】
今回はピッチャー指標のひとつ!
「K/BB」について紹介します!
K/BBとは、ピッチャーの制球力の高さがわかる
下記をご覧ください。
K/BB (SO/BB) (Strikeout to Walk ratio) とは、奪三振 (K:strikeout)と与四球 (BB:Base on Balls)の比率で、投手の制球力を示す指標の1つ。3.5を超えると優秀と言われる。
K/BB=奪三振÷与四球
引用:Wikipedia
つまり、K/BBとは「コントロールの良さ」がわかる指標です。
数値的にいえば、「3.50」を超えると優秀。
また、なぜ、こういった計算式なのか。
たとえば「2ストライク・2ボール」の場面で、
① 何らかの形でアウトを奪う
・三振を奪うことで「K=三振」が増える
・よって、「K/BB」の数値が上がる
※ゴロ or フライを打たせるピッチングにしても「K/BB」には影響しない
② ボール球の連続でランナーを出す
・「BB=与四球」が増える
・K/BBの数値が下がる
こんな感じで、「どれだけ、フォアボールを出さないのか」によって、K/BBの数値は変わってきます。
多くの三振を奪えることに越したことはないですが、フォアボールを出さないことが最優先です。
よって、
「奪三振」と「与えたフォアボールの数」の比率が、制球力の良さを表すものになっています。
打たせて取るピッチャーのK/BBは?
”技巧派”ピッチャーの代表例!!
上原浩治
まずはこの方。
2019年5月20日、電撃引退を表明。
上原さんは自慢の制球力で、とにかくストライク先行のピッチング。
打たせてよし、三振を奪ってよしと、テンポの良さを披露しました。
通算K/BBは「6.64」
1500イニング以上を投げた選手のなかでは、NPB歴代1位です。
歴代ですよ?
通算ですよ!?
本当かどうか、計算します。
ちなみに、
NPB通算でいうと、
・奪三振→1400
・奪三振率→7.96
・与四球→211
・与四球率→1.20
この時点で、スゴいのはたしかです。
K/BBは「奪三振」と「与四球」で割ればいいので、
要するに、1400÷211
・
・
・
=6.64
なんてことだ
というわけです。
コントロールの良さ、三振を奪う能力の高さ、ともにピカイチ。
あらためて長い現役生活、
お疲れ様でした。m(_ _)m
西勇輝
現役ピッチャーで「打たせて取る」の代表例といえば、
西勇輝(阪神タイガース)ではないでしょうか。
コントロールが良いため、あまりフォアボールを出しません。
また、多彩な変化球を持っていて、緩急をつけたピッチングが特徴です。
2019年7月4日の時点では「K/BB:3.50」を記録しています。
※2018年は「3.31」
奪三振率が高いピッチャーのK/BBは?
三振が奪えて、コントロールも良い。
”本格派”をご紹介!
菅野智之
まずはこの人。
どの球種も一級品で、投げミスをほとんどしません。
しかし、2019年は成績が低迷。
(疲労の反動か?)
それでも、K/BBは「3.88」という数字。
(※7月4日の時点)
2018年のK/BBは「5.41」という数字で、こりゃまたスゴいです。
今季2019年はもの足りない感がありますが、制球力の高さは示しています。
大瀬良大地
続いて、広島のエース・大瀬良投手。
大瀬良投手のストロングポイントとしては、アウトコース低めに”ズバッ”と決まる「直球やカットボール」
7月4日の時点では、
「K/BB:6.85」と、規格外の数字です。
ちなみに、2018年のK/BBは「3.88」でした。
2019年はどこまで数値を伸ばせるんでしょう・・?
さいごに
今回はK/BBについてまとめました。
おさらいすると、
・K/BBはピッチャーの制球力を示す
・K/BBとは、奪った三振の数÷与えたフォアボールの数
・K/BBは3.50あれば優秀
・三振を奪えるピッチャーは、さらに高い数値を残せる
以上です。
気になるピッチャーのK/BB、ぜひ調べてみてください!