奪三振率とは?計算方法や、2018年のランキングなど!
野球において、ピッチャーの華といえば「三振」ですよね。
力強いストレートや、するどく落ちるフォークなど、三振の奪い方はさまざま。
そして、今回ご紹介する「奪三振率」が、「三振を奪う能力の高さ」を示すモノになります。
では、
・奪三振率はどれくらいあれば優秀なのか?
・どのように「奪三振率」を算出するのか?
・奪三振率の高いピッチャーを知りたい
上記を解決していきます。
奪三振率とは?
奪三振率とは、「1試合(9イニング)の平均奪三振」を表します。
27人と対戦し、どれだけ三振を奪えるかということ。
つまり、奪三振率のマックスは「27.00」ですね。
そして、27人中、9人から三振を奪えば、奪三振率は「9.00」ということになります。
「ちょっと難しいよ・・・」という方は、
「奪三振率=3人と対戦し、どれだけ三振を奪えるか」
という考えでも、まあ・・・オーケーだと思います。
ちなみに奪三振率、評価の基準はというと、
「7.50~8.00」であれば高い部類に入り、「9.00」を超えれば優秀。
奪三振率「9.00」というのは、3人のうち、1人からは三振を奪っていることになるぞ!!
「10.00」を超えると、”ドクターK”の異名がもらえるかもしれません(笑)
要するに、奪三振率が高いピッチャー=第3ストライク目のボールを「空振り、もしくは見逃し」させるほど、球の威力(技)があるということですね。
また、
「奪三振率の高いピッチャー=ヒットを打たれる確率が低い」
という傾向がわかるため、優秀な指標の一つです。
なぜなら、奪三振率が低いピッチャーの場合だと、打たせて取るタイプが多いです。
たとえば、味方の守備力によっては、
・平凡なゴロが、内野安打になった
・内野手が取れそうなゴロが、外野に抜けていった
こんなことが考えられます。
それだけで、ピッチャーの被打率は上がってしまいます。
なので、奪三振率の高いピッチャーというのは
・自力でバッターをおさえる能力がある
・その分、ヒットを打たれるリスクが減る
ということです。
補足:奪三振とは?
「奪三振」というのは、ピッチャーがバッターをおさえることで、記録されるもの。
つまり、第3ストライク目のボールに対し、「バッターが空振りor見逃し」をすれば、ピッチャーに「奪三振」が与えられるわけです。
奪三振率の計算方法は?
算出の方法は下記のとおり。
奪三振率=(奪三振の数×9)÷(投球イニングの数)
※「9」=9イニング
9イニングとは、つまり、27人のバッターと対戦すること。
そのうち、「どれだけの三振を奪えたのか」ということになります。
そして、投げたイニングの合計を割ればオーケー。
2018年、奪三振率ランキングをご紹介!
2018年、三振を奪う能力が高かったピッチャーは?
※規定投球イニング以上
セ・リーグ
まずは、2018年のセ・リーグ。
奪三振率ナンバーワンは、東克樹(DeNA)でした。
ルーキーながら、チーム最多の11勝(防御率:2.45)をマーク。
そして、新人王に輝いています。
左投げのピッチャーで、170cmと小柄ではありますが、威力のあるストレートが持ち味。
変化球はスライダー・チェンジアップを中心に、バッターを翻弄。
続いて、2位は菅野智之(巨人)です。
防御率2.14、奪三振200はともにリーグトップ。
右の本格派ピッチャーとして、最高の実力をみせています。
一方で、ブキャナン(ヤクルト)は「奪三振率:4.90」と低いです。
打たせて取るタイプのピッチャーだということがわかります。
(※メッセとは、メッセンジャーのことです。)
パ・リーグ
お次は、2018年のパ・リーグ。
楽天のダブルエースが1位、2位を独占しています。
お互いストレートは一級品ですが、則本はフォーク、岸はチェンジアップと決め球は異なります。
西勇輝、涌井秀章らは、打たせて取るピッチングが主体になっていますね。
ちなみに、千賀滉大(ソフトバンク)は「奪三振率:10.40」です。
規定投球イニングには到達してませんが、先発ピッチャーでいえば”実質1位”でしょう。
さいごに
今回は、奪三振率についてまとめました。
おさらいすると、
・奪三振率は「三振を奪う能力の高さ」を示す
・27人と対戦し、どれだけの三振を奪えるか
・よって、奪三振率のマックスは「27.00」
・奪三振率は7.50~8.00だと良い
・奪三振率9.00~は優秀
(3人のうち、1人は三振を奪っていることになる)
以上です。
最後のランキングは規定投球イニングを満たしているピッチャー、つまり、先発ピッチャーについてまとめました。
しかし、規定投球イニングはあまり関係ないです。
また、リリーフに対しても、奪三振率の評価は大事!!
というわけで、今回もありがとうございました!